【品川区製造業支援メルマガ】第30号/ビジネス支援図書館10月の講座についてのご案内

更新日:2019年10月01日

【品川区製造業支援メルマガ】第30号 ビジネス支援図書館10月の講座についてのご案内 送信元:品川区産業振興課 (電話)03−5498−6333

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 品川区製造業支援メールマガジン 第30号 2007年 10月10日

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 編集発行:品川区産業振興課

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 本メールは品川区製造業支援サイト登録企業を対象とした

 メールマガジンです

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 ■目次

 1.産業振興課インフォメーション

  ・ビジネス支援図書館10月の講座についてのご案内

 2.コラム 〜日本が誇る世界のヒット商品〜

  ・右手にカメラ、左手に事務機 〜御手洗 毅〜

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      1.産業振興課インフォメーション

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 ▼ビジネス支援図書館10月の講座▼

 【テーマ】マグネシウム合金のプレス加工の可能性

 開催日・時間:平成19年10月10日(水)18時から20時

 場所:大崎図書館2階 講習室

 講師:長谷川 収(都立産業技術高等専門学校 ものづくり工学科 準教授師)

 比重が「1.7」と実用金属では最も軽量なマグネシウムは、

 “軽い”というばかりでなく、“比強度”・“放熱性”・“振動減衰能”・

 “切削性”・“リサイクル性”といった特性に優れています。

 携帯情報端末、家電製品、輸送用機器の部品の軽量化などのために、

 近年特に注目を集め、その用途が広がっています。

 以前から、マグネシウム材料といえば成形が困難と考えられており、

 加工は鋳造のみでした。しかしその後、押出しや圧延による展伸材も製造されるようになり、

 近年では塑性加工技術に関する研究も活発に行われています。

 今回は、押出し管材の曲げ加工を中心に、マグネシウム材料がもつ独特な性質や、

 プレス加工の可能性について話題を提供します。

 ◆月例講座のご案内《品川区カタリスト・マネージャー 藤井達雄》

 10月10日のビジネス支援図書館・講座の講師は、

 構造用として実用化されている金属材料の中で、最も軽く魅力的な特性を持ち、

 家電・カメラ等で急速に応用が拡大しているマグネシウム合金について、

 難しいとされている塑性加工を研究していらっしゃる

 鮫洲・都立産業技術高専の準教授・長谷川先生です。

 今回は、マグネシウム材料の独特な性質の解説も含めて、

 現在のところ参考資料も少ないマグネシウム合金の曲げ加工等についてお話いただきます。

 プレス加工の可能性を広げればマグネシウム合金の使用拡大にも、

 さらに弾みがつくと思われます。

 変化に備えて是非ご聴講をご検討下さい。

 *産業振興課工業係(Tel.5498-6333 Fax.5498-6338)まで電話

  またはFAXでお申し込みください。

 ◇追伸

 このところ定員を超えるお申込みをいただき、

 参加をお断りするケースも出ております。

 もし急なご用事で聴講できなくなった場合は、直前でも必ずお知らせください。

 >>ビジネス支援図書館10月の講座

  http://lib.city.shinagawa.tokyo.jp/bl/osaki_b_kouza_0715.html

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    2.コラム 〜日本が誇る世界のヒット商品〜

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 ▼右手にカメラ、左手に事務機 〜御手洗毅〜▼

 キヤノンを世界のカメラメーカーに育て上げ、さらにコピー機をはじめ

 電子機器メーカーに変身させ、世界に羽ばたかせた御手洗毅は、

 一風変わった経営者だった。

 1901年、大分県の代々医者の家に生まれ、1928年に北海道大学医学部を卒業後、

 産婦人科医として勤務することとなる。その時に精機光学研究所を創設した

 内田三郎と内田夫人の出産を通じて親交が始まることとなった。

 医師として働きながらも、精機光学研究所の創業当時から資金面で援助を続ける

 など裏方として支えてきた。そんなおり、監査役として経営に参加していたが、

 内田三郎がシンガポールに赴任することになったため1942年、御手洗自身が

 社長に就くことになったのだ。

 しかし、経営や、カメラに関して専門知識を持っていなかった御手洗は、

 「医師であることを除けば、何の専門家でもない」と、

 開発や製造に関しては部下に委ねることにしていた。

 しかし、ただ自由放任にするのではなく、

 “自発、自治、自覚の三自の精神”をもとに、

 仕事は一切任せて口出しはしないが、

 必ず良いものを作れと言って回った。

 そして、「失敗したことよりも先のことを考えれば、

 他にはできない技術を早く完成できる」と、技術陣を励ましたのだった。

 戦後の影響や、技術力の高いライカなどの外国製品に押され苦心の日々が続くが、

 1959年に開発の成果が実を結ぶこととなる。

 それまでになかった自動露出機構を組み込んだカメラが完成するのだ。

 このカメラは「キヤノネット」と名付けられ、

 さらに御手洗は、誰でも簡単に買えるような価格でなければ意味がないと、

 当時の中級機の常識を破った価格をつける。

 安価にするため生産工程も、熟練技能者が1台1台組み立てていた方式から、

 ベルトコンベアを利用した大量生産方式に変更するなどした。

 キヤノネットは、1963年7月には生産累計台数100万台を記録し、

 爆発的なヒットを記録した。そして同年、

 世界で初めて自動焦点カメラ「キヤノンAF」を発表し、世界の度肝を抜いた。

 また1967年には「右手にカメラ、左手に事務機」のスローガンを掲げ、

 御手洗はカメラ製造で培った技術を応用し、

 計算機、コピー機などの電子機器分野にも参入。

 この分野でもキヤノンをトップ企業に押し上げた。

 御手洗は能力あるものには自由裁量で任せ、

 なおかつ社員に対する気配りを忘れなかった。

 “命令というよりカリスマ性によって人を動かす”

 と称された経営者は、1984年に惜しまれながら世を去った。

この記事に関するお問い合わせ先

地域産業振興課

〒141-0033
東京都品川区西品川1-28-3
電話番号:03-5498-6340 ファックス番号:03-5498-6338